2017年11月19日日曜日

防衛相、共同使用は必要 沖縄配備には触れず

《防衛相「共同使用は必要」》水陸機動団 沖縄配備には触れず
〈琉球新報2017年11月18日 2面〉

小野寺五典防衛相は17日の閣議後会見で、在沖米軍トップのローレンス・ニコルソン四軍調整官が陸上自衛隊に新編される「日本版海兵隊」水陸機動団が在沖縄米軍基地に配備されるとの認識を示したことに対し、現時点では長崎県の2個連隊新編のみが決まっていることの主張を重ねた。また、米軍キャンプ・シュワブやハンセンでの日米共同使用が想定されているが「キャンプ・シュワブとは限らず、全体としての共同使用は必要だ」と推進する方針を示した。

【来春、長崎に2個連隊】
防衛省は来年3月、水陸機動団を約2100人体制で新編し、長崎県の相浦駐屯地に2個連隊を配備する。計画では約3000人、3個連隊を新設する予定で、残る1個連隊の配備先として沖縄が検討されてる。水陸機動団は離島奪還作戦を担う。小野寺氏は会見で沖縄配備の有効性を繰り返し問われたが「まずは相浦の水陸機動団を有用なものにしていくのが初めの目標だ 」と述べるにとどめた。
沖縄県が大規模な施設建設で適用される県環境影響評価書条例を改正する方針を固めていることを巡っては、影響が指摘される辺野古新基地建設や先島での自衛隊配備を計画通り進める考えを示した。

【水陸機動団隊員 沖縄で養成訓練】キャンプ・ハンセンで27日から
陸上自衛隊は17日、在沖米軍基地と訓練水域で11月27日 ~12月7日、第4師団(福岡県)が在沖米海兵隊による水陸両用訓練で研修を実施すると発表した。水陸両用作戦の戦術技量向上、日米の一線部隊隊員間の関係強化を図る。同時に本年度末に陸自が新編する水陸機動団の隊員養成に向けた研修を兼ねている。

10月~11月に行われた水陸両用訓練に次ぐ第3次研修。第4師団の1個小隊基幹約30人が米軍キャンプ・ハンセンやホワイトビーチで、海兵隊機動展開作戦訓練群によるボートを使った着上陸訓練などに参加する。

0 件のコメント:

コメントを投稿