2017年11月15日水曜日

ジュゴン調査

『ジュゴン調査 録音機4地点』沖縄防衛局回答〈琉球新報2面 2017年11月14日〉

沖縄防衛局は13日、名護市辺野古の新基地建設海域のジュゴン生息調査について回答書を県に提出した。
ジュゴン生息域とみられる4地点に本島北部海域の海底に録音装置をするなどと回答した。13日に奥港で新基地建設用の石材の積み込みが始まったことを受けて、県は「海上運搬の経路はジュゴン生息海域を通る可能性があるため、その点に留意してもらうことも新たに必要になる」と述べ、文書に中身は14日以降精査に入ると説明した。
防衛局の回答書には録音装置を名護市嘉陽地先、今帰仁村古宇利島沖、国頭村安田地先と辺戸岬地先海域の4地点に18個を設置しる予定だと記載され、調査は新基地運用が始まってから3~5年程度継続する。
録音装置の有効性について防衛局は、船舶から同じ装置を吊り下げて調査したところ、ジュゴンの鳴き声と考えられる音が複数回確認されたことを根拠に「有効である」との認識を示した。
さらに防衛局は、すでに実施されている航空機と潜水による目視観察も継続するとして、ジュゴンの行動範囲と生態を効率的に把握していくと回答文書の中で言及した。

【 辺野古で新たに絶滅危惧サンゴ 】〈琉球新報1面〉
名護市辺野古の新基地建設工事海域で、新たに絶滅危惧種のオキナワハマサンゴ8群体、10日に辺野古側でヒメサンゴ1群体を発見した。
埋め立て予定地では7月にも絶滅の恐れのある希少なサンゴ14群体が見つかっていたが、防衛局が県に報告した時点で13群体が死滅していた。
このため県は報告が遅いと批判しており、防衛局は今回、発見から数日以内に県に報告したことを強調した。
防衛局の調査で埋め立て工事区域内で絶滅危惧種のサンゴが発見されたのは今回で2度目。今回発見されたサンゴについて防衛局は「移植のための採捕許可申請を県に出すかどうかなど対応は環境監視当委員会で議論する」とした。
沖縄防衛局は6日にN5、K1護岸の工事に着手した。近隣には7月に発見され、防衛局が移植したいとしているオキナワハマサンゴが生息している。防衛局は護岸工事着手後のサンゴへの影響について「モニタリングの結果、施工による影響は確認されていない」と回答を13日、県に文書で提出した。


0 件のコメント:

コメントを投稿