2017年11月24日金曜日

米軍機、また墜落。沖ノ鳥島沖

《米軍機 また墜落》沖ノ鳥島沖「1時間半前、嘉手納離陸」
〈琉球新報2017年11月23日 1面〉

22日午後2時45分ごろ、北大東村の無人島、沖大東島の南東約530キロ、東京都沖ノ鳥島の北西約150キロの公海上で、米海軍原子力空母「ロナルド・レーガン」の艦載機C2輸送機が墜落した。米海軍第7艦隊(神奈川県横須賀市)と防衛省によると11人が搭乗し、8人が救助され、現在3人が行方不明になっている。
小野寺五典防衛相は防衛省で取材に応じ、米側から「エンジン不調が原因」と一報があったと明らかにした。C2輸送機は米軍嘉手納基地にもたびたび飛来している。22日も墜落した機体を含む2機が飛来し、補給後、午后1時ごろ飛び立った。
県などによると漁船などの被害情報は入っていないという。ロナルド・レーガンは海上自衛隊との共同演習「海上自衛隊演習」に参加していた。第7艦隊によると、墜落したC2には乗員と乗客11人が乗っており、岩国基地からロナルド・レーガンに乗客や貨物を運ぶ輸送飛行をしていたという。8人は午後3時23分ごろに救助された。搭乗者に自衛隊員はいないという。
墜落原因は分かっていない。防衛省は米側に情報提供を求めており、詳しい情報が得られ次第、関係自治体に連絡する。
在日米軍の航空機の事故が相次いでいる。8月、オーストラリア沖で普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが揚陸艦への着艦に失敗し墜落した。10月には東村高江の民間地に普天間飛行場所属のCH53E大型輸送ヘリコプターが不時着し炎上した。

《飛行停止言及せず》C2墜落 防衛相「安全運航求める」
〈琉球新報2017年11月23日 2面〉

小野寺五典防衛相は22日、米軍の原子力空母ロナルド・レーガンの艦載機のC2輸送機が墜落したことについて「捜索中の乗員については一刻も早く救助されるように努力したい。航空機事故がたびたび発生しているので、米側に安全な運航を求めたい」と述べた。飛行停止には言及しなかった。防衛省で記者団の取材に答えた。
C2輸送機が嘉手納基地にも飛来していることに関して「まだ詳細が分からない」と述べるにとどめた。
小野寺五典防衛相は海上自衛隊の艦船6隻、航空機も現場に投入していることなど説明した。同型機の飛行停止は求めるかを問われ、「まだ事故が発生した直後なので、今後原因などについて米側に確認したい」と述べた。

【県民へ不安、遺憾】公室長 米機事故頻発に懸念

県の謝花喜一郎知事公室長は22日、沖ノ鳥島沖で米海軍C2輸送機が墜落した事故を受け、乗員の安否を気遣ったうえで「県内の米軍基地への飛来も確認されている同型機が事故を起こしたことは県民に大きな不安を与えるもので大変遺憾だ」とコメントを発表した。
さらに米軍機事故が重なっている事態にも言及し「米軍機による事故や緊急着陸などが相次ぎ、県民は米軍の航空機整備の在り方、安全対策について大きな懸念と不信感を抱かざるを得ない」と県内に広がる懸念も示した。
そのうえで「事故原因究明と公表、再発防止措置を含む一層の安全管理の徹底等に万全を期す必要がある」と日米に対応を求めた。
墜落現場での船舶への影響について、「公海上で発生したものとはいえ、現場付近はマグロはえ縄漁業の漁場で、漁業者をはじめ民間の船舶等への被害も懸念されたが、現時点で被害の情報はない」と指摘した。

【FA18が17機飛来】米空母艦載機C2墜落

東京都の沖ノ鳥島北西約150キロの公海上でC2輸送機が墜落したことに伴い、艦載機FA18戦闘攻撃機が午後4時過ぎから次々と飛来し、同6時までに17機が着陸しているのが確認された。空母の甲板を空けるために艦載機の一部が飛来したとみられる。

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