《CH53 飛行再開へ》きょうにも、政府容認【普天間第2小学校・ヘリ窓落下】『米軍
「学校 最大限回避』
「学校 最大限回避』
〈琉球新報2017年12月18日 1面〉
在沖米海兵隊は18日、米軍普天間飛行場所属の大型輸送ヘリコプターCH53Eの窓が普天間
第2小学校に落下した事故について、二重の「人的ミス」だと正式に発表した。防衛省は
発表を受け「CH53Eの飛行を再開するための措置がとられたとの判断できる」と飛行再開
を容認した。防衛省関係者によると19日以降に飛行を再開する。米軍機の事故が相次ぐ中、
10月の高江米軍ヘリ炎上事故で示された「人的ミス」を防ぐための再発防止策が徹底され
ていないことになり、県民の反発は避けられない。
第2小学校に落下した事故について、二重の「人的ミス」だと正式に発表した。防衛省は
発表を受け「CH53Eの飛行を再開するための措置がとられたとの判断できる」と飛行再開
を容認した。防衛省関係者によると19日以降に飛行を再開する。米軍機の事故が相次ぐ中、
10月の高江米軍ヘリ炎上事故で示された「人的ミス」を防ぐための再発防止策が徹底され
ていないことになり、県民の反発は避けられない。
米軍は今後、普天間飛行場を離発着する全米軍機の搭乗員に対し、同行を含む市内全ての
学校上空の飛行を「最大限可能限り避けるよう指示」したという。対象は普天間飛行場周
辺の幼少中高大28施設。7日には宜野湾市内の保育園にCH53Eの部品が落下したが、保育
園は対象となっていない。また、学校上空の飛行回避についても、気象条件などで「安全」
のために飛行する可能性は排除されていない。
学校上空の飛行を「最大限可能限り避けるよう指示」したという。対象は普天間飛行場周
辺の幼少中高大28施設。7日には宜野湾市内の保育園にCH53Eの部品が落下したが、保育
園は対象となっていない。また、学校上空の飛行回避についても、気象条件などで「安全」
のために飛行する可能性は排除されていない。
事故は搭乗員が①飛行前に緊急脱出用の窓のレバーに「安全ワイヤ」が付けられていない
ことを見落とし②窓のレバーを誤ったか、不注意で緊急脱出の位置に動かされたーーとい
う二重の人的ミスがあったと結論付けた。事故については「当該機固有の問題」として、
他の同型機とは無関係で、構造上、機械的な欠陥はなく「飛行安全上の問題はない」と位
置付けた。
ことを見落とし②窓のレバーを誤ったか、不注意で緊急脱出の位置に動かされたーーとい
う二重の人的ミスがあったと結論付けた。事故については「当該機固有の問題」として、
他の同型機とは無関係で、構造上、機械的な欠陥はなく「飛行安全上の問題はない」と位
置付けた。
一方、6人いた搭乗員のうち誰が確認を見落としたかなどは不明で、ワイヤは紛失してい
るという。
るという。
再発防止策については、飛行安全に関するブリーフィングや整備規則の徹底のほか、今回
の事故を受けて複数の整備員がワイヤの固定確認を実施すること、これまで外されるがあっ
たワイヤを整備・点検以外では恒常的にに取り付ける措置などを講じた。
の事故を受けて複数の整備員がワイヤの固定確認を実施すること、これまで外されるがあっ
たワイヤを整備・点検以外では恒常的にに取り付ける措置などを講じた。
防衛省は実効性を担保するためだとして、普天間第2小学校に飛行状況を確認する監視カメ
ラを設置する。同時に普天間飛行場周辺の学校の位置を示したフライト・マップを作成す
るとした。
ラを設置する。同時に普天間飛行場周辺の学校の位置を示したフライト・マップを作成す
るとした。
【学校側「納得できず」】上空、一切の飛行中止要求
在沖米海兵隊政務外交部長ダリン・クラーク大佐は18日、大型輸送ヘリCH53Eの窓が落下
したした普天間第2小学校を訪れ、喜屋武悦子校長らに再発防止策について「最大限、学校
の上を飛ばない」と伝えた。学校側が校舎や運動場の上空を飛ばさないよう求めていたのに
対し、米軍の回答は従来と同じ努力する姿勢に示すにとどまった。喜屋武校長は「『最大限』
では納得できない。もう飛ばないという回答がほしい」と求めた。
したした普天間第2小学校を訪れ、喜屋武悦子校長らに再発防止策について「最大限、学校
の上を飛ばない」と伝えた。学校側が校舎や運動場の上空を飛ばさないよう求めていたのに
対し、米軍の回答は従来と同じ努力する姿勢に示すにとどまった。喜屋武校長は「『最大限』
では納得できない。もう飛ばないという回答がほしい」と求めた。
クラーク氏は喜屋武校長らに謝罪した。同席した市教委の加納貢指導課長が事後に報道陣に
面談内容を伝えた。喜屋武区長は「645人の子どもの命を預かっている校長としては『最大
限飛ばない』では納得できない。もう飛ばないという回答でなければ保護者にも説明できな
い」と訴え、文書での回答を求めた。
面談内容を伝えた。喜屋武区長は「645人の子どもの命を預かっている校長としては『最大
限飛ばない』では納得できない。もう飛ばないという回答でなければ保護者にも説明できな
い」と訴え、文書での回答を求めた。
クラーク氏に同行した沖縄防衛局の伊藤晋哉企画部長は「『最大限』という言葉は残るもの
の、上空を飛ばないということを米側に確認した。文書でできるだけ早く回答していきたい」
と述べた。
の、上空を飛ばないということを米側に確認した。文書でできるだけ早く回答していきたい」
と述べた。
事故を起こした機種のCH53Eについてクラーク氏は「全機を徹底的に調べた。乗務員や整備
員にも安全教育を徹底した」と強調した。喜屋武校長は「安全教育を徹底したと言っている
が、当たり前のことだ。とにかく上空を飛んでいることがまずい」と指摘した。
員にも安全教育を徹底した」と強調した。喜屋武校長は「安全教育を徹底したと言っている
が、当たり前のことだ。とにかく上空を飛んでいることがまずい」と指摘した。
宜野湾市教育委員会は面談冒頭を報道陣に公開するよう求めたが、米軍側に断られた。
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