2017年12月5日火曜日

《トリイで米兵降下訓練》オスプレイ、目的外使用
〈琉球新報2017年12月5日 1面〉
読谷村の米軍トリイ通信施設で4日、米海兵隊のMV22オスプレイから兵員が降下する訓練が確認された。オスプレイは着陸帯から10メートルほどの低空で空中停止飛行の状態でロープを垂らし、兵員が3回にわたって十数人ずつ地上に降りた。村内でオスプレイからの兵員の降下訓練が確認されたのは初。村への事前通告はなかった。読谷村の石嶺伝実村長は「あってはならないことで残念だ。憤りを感じる」と述べた。
米軍はオスプレイ配備前、日本政府に提出した環境レビューの中でトリイ通信施設のヘリ着陸帯は訓練用ではなく、物資輸送や緊急時に使用する「管理着陸帯」と区分している。だが、今年に入り3月、4月にトリイ通信施設で物資の吊り下げ訓練が確認され、10月にも都屋沖で海軍のヘリが人員の吊り下げ訓練を実施した。
オスプレイは普天間飛行場所属の海兵隊機だが、兵員は陸軍との見方もある。

村は訓練を職員が目視で確認。今後、関係機関に抗議する予定。村企画政策課の新垣和男課長は「トリイ基地でのオスプレイ訓練が恒常化してないか懸念している。トリイ基地は訓練施設ではなく訓練すべきではない」と述べた。

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