2017年12月12日火曜日

《日量 160台分を搬送》新基地石材「本部町が港使用許可」

《日量 160台分を搬送》新基地石材「本部町が港使用許可」
〈琉球新報2017年12月12日 1面〉


本部町は11日、名護市辺野古の新基地建設で護岸造成の石材を海上搬送する業者に本部港
(塩川地区)の使用を許可した。
期間は12日から31日まで。
申請によれば1日1隻の使用。地元への説明によると運ぶ石材は1日に10トントラック160台
分となっている。
高良文雄町長は「総合的な観点から弁護士とも相談して検討してきた。審査基準を制定し、
行政手続きの中で適正に判断した」と話した。また、周辺住民の生活環境に影響が出ないよ
う、本部港(塩川地区)を利用している業者を中心に協議会を立ち上げる予定だとした。
沖縄防衛局が地元に説明した資料では、作業日時は月曜から土曜日の午前8時から午後5時。
運搬石材量は約700立方メートル。「本部港の1日あたりの最大取扱量の1割未満と規模的に
小さく、新たな環境への影響はないと考えているが、環境対策、交通安全には十分配慮する」
と説明している。
許可書は高良町長が11日午前に決裁した。許可期間は1ヶ月単位で町は今後も審査基準に問
題がなければ許可する方針。町は11月。明文化された審査基準がない段階で許可を出したが、
辺野古の海上搬送には使われなかった。


《辺野古新基地石材輸送》「反対住民ら町を批判」本部港使用許可めぐり
〈琉球新報2017年12月12日 26面〉


名護市辺野古の新基地建設で、本部町が11日、護岸造成の石材を海上輸送する業者に本部港
(塩川地区)の使用を許可したことを受け、許可しないよう繰り返し求めていた市民からは
「情けない」などと町に対する批判の声が上がった。
約600人の署名を集めるなどして、繰り返し許可しないよう求めてきた本部町島ぐるみ会議の
メンバー、原田みき子さん(68)は「町が許可をだしたことで、新基地建設は加速する。戦
争につながる基地建設に本部町が大きく加担することになる。本当に情けない」と話した。
本部町島ぐるみ会議は11月27日に本部港使用許可について町民への説明会を開くことなどを、
高良町長に文書で要請していた。
町は8日、「後湾関連法・審査基準などに照らし合わせ適正に判断するので必要ない」と文書
で回答した。町田さんは「住民に説明すらしない。民主主義に反する行為だ」と批判した。
本部町島ぐるみ会議と共に本部町に使用許可しないよう要請していた平和市民連絡会の北上
田毅さんは「町はこれまで口頭で岸壁使用を許可するなど、公共の湾岸施設をずさんな管理
してきた。町民の要望である『住民への説明』がないまま新たな許可を出した。住民を無視
した行為だ」と話した。


【辺野古強行の現場から】資材積載工事車 170台基地へ「抗議市民けが」
米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設で11日、名護市辺野古の米軍キャン
プ・シュワブゲート前では資材を積んだ工事車両170台以上が基地内に入る様子が確認された。
ゲート前で座り込んでる市民が、機動隊員に移動させられた際に右腕を負傷したとして、救急
搬送される場面もあった。大きな怪我などはない。
一方、海上では「K1護岸」で砕石を投下する様子も確認された。

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