2017年12月13日水曜日

《無期懲役 元軍属が控訴》女性暴行殺人、殺意を否認

《無期懲役 元軍属が控訴》女性暴行殺人、殺意を否認
〈琉球新報2017年12月13日 1面〉


米軍属女性暴行殺人事件で、殺人や強姦致死などの罪に問われた元海兵隊員で事件当時軍
属のケネス・フランクリン・シンザト(旧姓ガドソン)被告(33)は12日、無期懲役とし
た那覇地裁の1審判決を不服として、福岡高裁那覇支部に控訴した。1日の1審判決は死
亡させる危険性が高いと認識して暴行したとして殺意を認定し「殺人罪が成立する」と判
断していた。
控訴の意思を確認した1審主任弁護人の高江洲歳満弁護士によると、ケネス被告は逮捕直
後の自白に信用性があるとして殺意を認定した1審判決は誤っていると主張したという。
起訴後に弁護人に説明した内容が「正しい」と訴えている。控訴審では引き続き殺意を否
認し1審判決には事実誤認があるとして争う姿勢だ。
1審判決はケネス被告が被害者の後頭部を棒状の凶器で殴ったり、腕や手で首を絞めたりし
たほか、ナイフで首の後ろ付近を刺して殺害したと認定した。

被害者の父親は判決を受け「被告を許すことはできない」とコメントした。遺族は現在、損
害賠償命令制度に基づく審理の手続き中だが、ケネス被告は支払い能力がないなどとして請
求棄却を求めている。

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