2017年12月8日金曜日

《米軍部品か、保育園落下》宜野湾、上空にCH53「数センチで園児遊ぶ庭に」

《米軍部品か、保育園落下》宜野湾、上空にCH53「数センチで園児遊ぶ庭に」
〈琉球新報2017年12月8日 1面〉


7日午前10時20分頃、宜野湾市野嵩の普天間バプテスト教会に付属する緑ヶ丘保育
園のトタン屋根に、プラスチック製の筒が落下した。けが人はいない。落下時間
直前に米軍の大型輸送ヘリコプターCH53が飛行しており、捜査関係者は「落下物
の特徴からも周辺状況からも、米軍機から落下した可能性が高い」と指摘した。宜
野湾署が落下原因などを調べている。米海兵隊は本誌取材に対し「慎重に捜査を進
めている」と回答した。


目撃者によると落下直前の午前10時15分頃、米軍普天間飛行場からCH53Eが宜野
湾市野嵩方面に離陸するのが確認されている。
保育園の神谷武宏園長によると、当時園内にいた園児は約60人。筒が落ちたのは保
育園の1歳児クラスのトタン屋根の上で、クリスマスの劇の練習を終えた園児らが
園庭で遊んでいた。
落下地点が数10センチずれていたら、園庭に落ちていた可能性がある。
宜野湾署によると、筒は長さ9.5センチ、直径7.5センチ、厚さ8ミリ、重さは約213
グラム。表面には「REMOVE BEFORE FLIGHT」(飛行の飛行前に取り外すこ
と)と英語で表記されている。米海軍ホームページによるとCH53のプロペラの異常
を感知する機器のカバーの可能性が高い。中嶋浩一郎沖縄防衛局長は7日午後、宜
野湾市役所に佐喜真淳市長を訪ね「一報を受けて現場へ向かった。米軍に問い合わ
せているが調査中だ」と説明した。市長は「米軍のものだと断言できるのではない
か。保育園に物が落下したという今回の事案は重大だ」と抗議した。宜野湾市議会
は基地関係特別委員会を開いて対応を協議した。
翁長雄志知事は、県の分析としてCH53の部品の可能性が高いとし、「一歩間違え
ば重大な人身事故につながりかねず、深刻な事故だ」などと話した。

菅官房長官は「保育園の関係者のみならず沖縄県民の方々に不安を与えるものであ
り、あってはならないことだ」と述べた。

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