2018年1月9日火曜日

《ヘリ 吊り下げ撤去》回転翼に異常「きょうにも基地内へ」

《ヘリ 吊り下げ撤去》回転翼に異常「きょうにも基地内へ」
〈沖縄タイムス2018年1月8日 1面〉


うるま市与那城伊計の海岸に米軍普天間飛行場所属のUH1Yヘリが不時着した問題で、
米軍が8日にも事故機をヘリコプターで吊り下げ、うるま市のホワイトビーチへ空輸す
る方針であることが分かった。7日、複数の防衛省関係者が明らかにした。緊急着陸し
た原因について米軍はメインローター(回転翼)の回転速度超過を示す警告が示され
たと沖縄防衛局に説明した。
1年前に伊計島の農道に新型攻撃ヘリAH1Zが不時着した際は整備後に離陸しており、
不時着機が空輸されるのは異例。早期の機体撤去が必要だと米軍が判断したとみられる。
米軍は7日午前8時ごろから事故機の燃料を抜き取り、メインローターと垂直尾翼のロー
ターをすべて取り外して現場から持ち出すなど撤去の準備を進めていた。沖縄防衛局に
よると米軍は8日は天候を見極めた上で空輸するかを最終判断する。
沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長と伊藤晋哉企画部長は7日午前、伊計公民館に玉城正則自
治会長、うるま市役所に島袋俊夫市長を訪ねて昨年に続いて伊計島で米軍機の不時着が
あったことを謝罪した。
玉城会長は「いつどこで大事故になるか分からない。政府の窓口としてしっかり米軍に
言ってほしい。機体は早く撤去して」と訴えた。

島袋市長は米軍機の事故への懸念が住民に高まっていると抗議した上で、「米軍の整備
についてきつく問いただしていただきたい」と述べ、再発防止を国として強く米軍に働
きかけるよう求めた。

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