2018年1月25日木曜日

米軍ヘリ 渡名喜に不時着

《事故相次ぎ 反発必至》
〈沖縄タイムス2018年1月24日1面〉

23日午後8時5分ごろ、渡名喜村内の村営ヘリポートに米軍普天間飛行場所属のAH1Z攻撃ヘリコプターが不時着した。県警によると乗員は2人で、けがはない。防衛省関係者によると、米軍は「警告灯が点灯し、予防着陸した」と説明しているという。県内では昨年から米軍機の事故、トラブルが相次いでおり、県内から強い反発が上がるのは必至だ。

【普天間機 村営着陸帯に】
村関係者によると、搭乗していた米兵は「油圧系統の異常を感じた」と話していた。不時着したのは漁港そばの村営ヘリポートで、村立中学校から約300mほどの場所。機体のそばには2人の米兵がいたという。同型機は8日にも読谷村内に不時着している。
富川盛武副知事は事故の報告をしたロック米海兵隊太平洋基地司令官に「言葉にならない。原因の報告を強く求める」と抗議。渡名喜村の桃原優村長は本紙取材に「米軍ヘリの不時着があまりにも多い。日本政府は沖縄の現状を真摯に受け止めてほしい」と語った。
防衛省は23日、マルティネス在日米軍司令官に在日米軍所属全機の整備点検を申し入れた。
政府関係者によると、米海兵隊は24日に整備要員をヘリで渡名喜島へ派遣し、点検の結果、異常がなければ同日中に普天間飛行場へ帰還させる方針だ。
渡名喜島近くには米軍の出砂島射爆撃場があり、2009年にも村営ヘリポートに米軍ヘリが不時着したほか、近くの海中で米軍のものとみられる爆弾の破片が見つかるなど、米軍による被害が相次いでいる。
米軍機を巡っては、昨年12月に宜野湾市内の小学校に普天間所属のCH53E大型輸送ヘリが窓を落下させたほか、今月にはうるま市伊計島などに相次いで不時着し、県内で米軍の整備体制への不安が高まっている。

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